C++erはHaskellでコメントを書く、などと言われるHaskellだ。Real World Haskellのまえがきを読んだところ、面白そうだったので、ちょっと迷ったが買ってしまった。
環境を整えるのは非常に簡単だったが、いつまでも覚えられるという事もない。後々別のPCに40秒でHaskellを入れたいという事もあるかもしれないので、導入メモを載せておこう。
HaskellのコンパイラはGHCだ。念のため、もう一つあるということだけは記載しておく。..もう一つある。
さて、執筆時の最新版は7.6.1だが、導入時は7.4.2であった。ちょっと違和感を覚えたので軽く調べたところ、7.6.1は一般用ではなく、一般ユーザーは11月にリリースされるHaskell Platformを待つようにとの記載があった。
Haskell Platformというものを初めて知ったが、ライブラリやツール等も付属した開発環境らしい、期待大である。
勉強用には7.4.2を使えばよいのではないだろうか。ちなみにReal World Haskellでは6.8.2以上を対象としている。
ダウンロードしたらwin版はインストーラーになっているので、後は勝手にやってくれる。場所はパスに日本語を含まないフォルダがいいだろう。
これだけでGHCiを起動してHaskellをいじることが可能だ。
Haskellのソースファイルは「.hs」ファイルだ。コメントとコードがひっくり返る「.lhs」ファイルもあるが、何時役立つのだろうか。このソースファイルを書くために、別途エディタが必要だ。
GHCiの「:e」というコマンドで、エディタが立ち上がるのだが、デフォルトではシステムで設定されたエディタが呼び出される。特にいじっていなければメモ帳が開くだろう。システム設定を変えずにエディタを変更するには、GHCiが起動時に実行する設定ファイルで指定する必要がある。
HOMEディレクトリと、GHCiの実行ファイルがあるディレクトリ上に存在する「.ghci」ファイルがコマンドとして実行されるが、デフォルトではこのようなファイルは用意されていないため、勝手に作ってやればいい。今回は実行ファイルのあるディレクトリに設定ファイルを置いた。例としては次のような配置である。
C:\ghc\ghc-7.4.2\bin\.ghci
中身は次の通り。一行目で作業ディレクトリを変更している。「/」がCを指すので注意。そして2行目でエディタの設定を変更している。実行ファイルを指定してやればよい。またgvim.exeにはパスが通っているので、そのまま呼び出すことができており、パスはシステム環境変数に追加している。
:cd /ghc/work
:set editor gvim.exe
さて、これで一応完了であるが、エディタを閉じなければGHCiが動かないという状態になっている。少々都合が悪いので、runvimを導入すると良いだろう。http://wlog.flatlib.jp/archive/1/2009-08/category/15から入手することができる。
runvimを使うには、ダウンロード、解凍し、gvim.exeと同じフォルダに入れればよい。そしてrunvimを通してgvimを起動するには、設定ファイルを次のように書き換える。
:set editor /vim73_kaoriya_win32/runvim.exe -e/vim73_kaoriya_win32/gvim.exe
コマンドオプションとの兼ね合いで絶対パスで指定している。上記の例ではVim関連の実行ファイルは次のような位置にあることを、念のため記載する。
C:\vim73_kaoriya_win32
以上で導入完了だ。GHCiとVimでHaskellがいじれる。
元々香り屋Vimにはvimrun.exeという実行ファイルが含まれている。名前が似ていてややこしいのだが、vimrunの方は、ちょっといじってみたがrunvimのような動作はせず、本来の用途も不明だ。
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